2015.05.27 Wednesday
完全放牧の酪農
深夜のNHKテレビ、何気なく見ていたら目が離せなくなりました。北海道日高山脈の南、様似町の原野で牛を飼う駒谷牧場を紹介する番組は、われわれが知っている牧場風景とは異なり原野の中でかってに草を食んでいる牛を映していました。飼料代が値上がりし、安い牛肉の輸入が増えようとする中で牛の飼育を残すためにはこれしかないと思い、原野での放牧を始めたとのことでした。たしかに野草を食べさせておけば飼料代はかかりませんが、出荷できるまで成長するには時間もかかり、肉質も売れ筋の和牛のような霜降りとはなりません。実際始めはなかなか売れなかったようですが、徐々に販売ルートができて、今度は注文があっても出荷できるまで成長した牛がいないとのことで、自然相手の放牧はなかなかままならないようです。
残念ながら食べたことはありませんが、肉は赤身でまるでエゾシカなどジビエのようだとのこと。霜降りの和牛と外国産の赤みの牛肉がまるで違う食べ物のように、完全放牧の牛肉はまったく違う食べ物のようですが、BSEとは無縁の安全な肉であることは間違いないでしょう。大量に飼って飼料で成長させる効率の良い畜産とは違い、畜産農家が誰でも真似できるものとは思いませんが、持続可能な(sustainable)畜産業として有意義な試みのように思いました。
残念ながら食べたことはありませんが、肉は赤身でまるでエゾシカなどジビエのようだとのこと。霜降りの和牛と外国産の赤みの牛肉がまるで違う食べ物のように、完全放牧の牛肉はまったく違う食べ物のようですが、BSEとは無縁の安全な肉であることは間違いないでしょう。大量に飼って飼料で成長させる効率の良い畜産とは違い、畜産農家が誰でも真似できるものとは思いませんが、持続可能な(sustainable)畜産業として有意義な試みのように思いました。
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