2013.06.18 Tuesday
絵画が訴える冤罪の迫力
広島県福山市の鞆の津ミュージアムで開催されている「極限芸術〜死刑囚の表現〜」展の記事を見ました。死刑囚が書いた絵画を集めた展覧会で一部の作品が写真で紹介されています。死刑囚の作品で作者に興味が行くのは自然なことですが、純粋に作品を味わってもらうために作者の背景などは明記していないとのことですが、作者の名前は紹介されています。死刑判決が出た事件ですから、いずれもそれなりに話題となったものですが、死刑囚の名前の多くは覚えていません。記事の最後に風間博子さんの「無実という希望」と「潔白の罪」という2作品が掲載されていましたが、作品の迫力に圧倒されました。これだけの絵で無実を訴えることができる人は本当に無実ではないかと思います。
風間博子さんの事件は覚えていませんでしたので、インターネットで調べると埼玉愛犬家連続殺人事件で元夫と共に死刑判決が出たことが分かりました。事件の名前とともに風間博子さんについては冤罪とするページがいくつも見つかります。最高裁の弁論で「両被告の弁護人は互いに相手が首謀者であるとして死刑は重すぎる」と主張したと一部に報道され、特に疑問を感じていませんでしたが、「死刑回避」を求めたのは関根被告(元夫)側で、風間被告側は殺害について「無実」を主張し「無罪判決」を求めていたのが正しいこともわかりました。風間さんは元夫と共謀したとされ死刑を言い渡されていますが、裁判記録から共犯者の証言以外に共謀を裏付ける証拠はなく共犯者の証言も信憑性に乏しいことがわかります。共謀がなかったという証拠もありませんが、あったとする証拠もなく、風間さんについては丁寧に審議をすれば無罪となるべき冤罪事件だったと考えられます。
報道記事では約300点の展示作品から10点が写真で紹介されていますが、記事の最後に上記2点の風間さんの作品が何ら言及されることなく掲載されているのは記者も作品の迫力に圧倒されたのではないでしょうか。作品展は死刑廃止や冤罪などを訴える意図のものではないとのことですが、風間さんの作品は雄弁に冤罪を物語っています。死刑判決を出した裁判官はこの作品を写真だけでも見るべきです。
風間博子さんの事件は覚えていませんでしたので、インターネットで調べると埼玉愛犬家連続殺人事件で元夫と共に死刑判決が出たことが分かりました。事件の名前とともに風間博子さんについては冤罪とするページがいくつも見つかります。最高裁の弁論で「両被告の弁護人は互いに相手が首謀者であるとして死刑は重すぎる」と主張したと一部に報道され、特に疑問を感じていませんでしたが、「死刑回避」を求めたのは関根被告(元夫)側で、風間被告側は殺害について「無実」を主張し「無罪判決」を求めていたのが正しいこともわかりました。風間さんは元夫と共謀したとされ死刑を言い渡されていますが、裁判記録から共犯者の証言以外に共謀を裏付ける証拠はなく共犯者の証言も信憑性に乏しいことがわかります。共謀がなかったという証拠もありませんが、あったとする証拠もなく、風間さんについては丁寧に審議をすれば無罪となるべき冤罪事件だったと考えられます。
報道記事では約300点の展示作品から10点が写真で紹介されていますが、記事の最後に上記2点の風間さんの作品が何ら言及されることなく掲載されているのは記者も作品の迫力に圧倒されたのではないでしょうか。作品展は死刑廃止や冤罪などを訴える意図のものではないとのことですが、風間さんの作品は雄弁に冤罪を物語っています。死刑判決を出した裁判官はこの作品を写真だけでも見るべきです。
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