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機能した川重の取締役会

 川崎重工業は6月13日の臨時取締役会で、三井造船との経営統合を目指していた前社長ら3人の取締役を統合に反対する残り10人の賛成で解任しました。社長の解任と聞けば、何か不祥事を起こしたのかと思いますが、報道されている限りでは三井造船との統合をめぐる路線対立で、統合を進める社長が少数派だったことによるようです。統合が経営的にプラスかマイナスかは分かりませんが、社長解任、統合白紙化によって川重の株価が上がっていて、マーケットは統合をマイナスと判断していたようです。取締役は社長の方針に逆らわないイエスマンのイメージがありますが、川重では社長を解任しても経営方針を正そうとする取締役会が重要な機能を発揮したように感じました。
 解任劇は株主総会の招集通知発送後で、通知では前社長らを含む13人の取締役選任の議案を含んでいたため急遽ホームページ上で議案を変更するという異例の対応でした。上に立つ代表者が解任されたことから解任劇はクーデーターとも言われていますが、取締役の中で選ばれて代表をしているのが代表取締役社長であれば、場合によって取締役会で解任されることはありうることです。業績不振などの結果による解任ではなく今後の経営を考えた解任は、社長の経営判断の誤りによって経営が悪化することを取締役会が未然に防いだ可能性があります。解任されなかったら川重の業績どうなったかは分かりませんが、現状で多くの取締役が正しいと思われる方向へ軌道修正した取締役会は正しく機能したと言えるのではないでしょうか。

at 08:38, kameriki, 雑感

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