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コロナ対策台湾との違い

 安倍首相はCOVID-19対策に失敗したG7諸国と比較して「日本モデルの力を示した」と自慢しましたが、アジア諸国との比較では人口当たりのCOVID-19による死亡者は台湾や韓国、シンガポール、ベトナム、タイなど暖かい国だけでなく、日本と同様寒さの中で感染拡大を招いた中国よりも高く、結果的にはアジアの失敗モデルになりました。強権的な都市封鎖で感染拡大を封じ込めた中国と違い、日本と同様、都市封鎖をせずに民主主義国で逸早くSARS-CoV2の感染拡大を収束させた台湾の対策の中心にいた元副総統のインタビューをETV特集で放送していました。対策の中心は検疫とSARS-CoV2感染者の早期発見後の隔離で、早期発見の手法は日本と同じ感染者の行動追跡による濃厚接触者の発見でした。大規模なPCR検査は実施していないと言っていました。但し、日本のように能力がなくてできなかったのではなく、感染経路が追えたために必要なかったとのことです。台湾全土で感染経路不明者はわずか10名とのことでした。台湾での自宅隔離は違反者に罰金も科す日本よりも厳格なものでしたが、日本でも原則感染者は全員病院やホテルでの隔離となっていましたから効果は大差ないでしょう。事実、日本でも初期の中国由来のSARS-CoV2は大規模な感染を引き起こさせず収束させることができていました。しかし、日本では海外からの入国者への検疫が遅れたため、欧米から感染経路が追えなくなるほど大規模なSARS-CoV2の侵入を許してしまったようです。もちろん、台湾でも検疫ですべてSARS-CoV2の侵入を防ぐことができたわけではありませんから、市中で感染が確認された患者の自宅隔離への協力や市民の手洗い、マスク着用など感染予防の行動が必要でした。それを可能にしたのは政府の対策への市民の信頼で、対策班が毎日記者会見をして質問がなくなるまで丁寧に答え続けたり、SNSなどでのデマを逸早く発見して迅速に正しい情報を流すなどの政策が支持されたようです。日本との決定的な違いはそこにあるように思いました。

 台湾がこのような対策を実行できたのは17年前のSARS対策での失敗から学んで準備できていたからだそうです。日本も次の感染拡大まで今回露呈した問題を解決するべく対策が進むことを期待しますが、政府の対応を失敗と認識せず、日本モデルなどと言って成功と誇り、対策を記録する専門家会議の議事録も作らない安倍政権では期待できそうもありません。

at 07:20, kameriki, 雑感

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