<< 諫早湾干拓事業の国家犯罪 | main | 河野さん辺野古も >>

毒樹の果実の法理

 死体遺棄容疑で起訴されたベトナム人技能実習生、殺人容疑での拘留について富山地検の請求を富山簡裁、地裁に続いて最高裁も認めませんでした。技能実習生は死体遺棄容疑での取り調べのため拘留されていますが、拘留期限が過ぎれば殺人容疑の取り調べのために再度拘留することはできなくなりました。富山県警は死体遺棄容疑での逮捕の前に5日間捜査員が部屋の前で監視するホテルに宿泊させ、署まで送迎しながら取り調べを続けたため、裁判所は逮捕拘留と同じとみなし、逮捕を許可する令状を出す前に逮捕に相当する行為を行っていた違法捜査と認定しました。違法行為による逮捕が行われたためその後の拘留も認めないとの判断で、裁判所が技能実習生の殺人容疑を否定したわけではありません。違法捜査で得た証拠は裁判で証拠として認めない考え方は「毒樹の果実の法理」と言われ、毒のある木から得られた果実はすべて毒があるとみなして証拠採用できないとしているようです。これは冤罪の温床になったり人権侵害を助長したりする違法な捜査を抑制するためにも大切な法理と聞いたことがあります。ゴーン氏の逮捕拘留で諸外国から批判された日本の警察や検察による長期間の拘留捜査、富山地検の拘留請求棄却は裁判所が安易な拘留を認めない姿勢に変わったことを示しているのかもしれません。うろ覚えだった「毒樹の果実の法理」という言葉を思い出しました。

at 07:52, kameriki, 雑感

comments(0), -, - -

comment