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トランプ大統領が引き起こした世界

 新型コロナウイルス感染の報道の陰で、シリアとアフガニスタンで重要な事態が進行しています。シリアではトランプ大統領による米軍撤退でアサド政権軍の攻勢が強まり、反政府勢力支配地域への空爆で反政府勢力を支援していたトルコ軍に死者が出ています。アサド政権軍とトルコ軍が直接戦火を交える危険性が高まり新たなシリア難民が発生しています。トルコの隣国イランでは新型コロナウイルス感染者が急増し、死亡者も増えています。感染拡大をどのように抑制するかは内政問題ですが、イランで新型コロナウイルス感染による死亡者が増えているのは、トランプ大統領による経済制裁で医療体制が脆弱になっている影響が大きいでしょう。

 アフガニスタンではタリバンと米国の和平交渉が合意し、駐留米軍の規模を縮小し、将来は完全に撤退することになったようです。トランプ大統領はタリバン指導者と会談する用意があると表明しています。アフガニスタンはアルカイダをかくまっていたとされる当時のタリバン政権を攻撃するための米軍の侵攻でタリバンをパキスタン国境に追い払い、カルザイ大統領による新しい政権を米国が作りました。現在もその後継勢力によるガニ大統領のアフガニスタン政府は存在しますが、米軍が撤退すれば事実上タリバン政権が復活することになるでしょう。米国はアフガニスタン人や米国人だけでなく中村哲氏のような支援者も含めた多大な犠牲者を出してタリバン政権に敗北したことになります。

at 07:38, kameriki, 雑感

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