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郵政民営化の失敗

 かんぽ生命の不正販売問題、金融庁と総務省の行政処分が下されました。少なくない数の社員が詐欺まがいの勧誘で生命保険を販売していた問題、販売に伴う手当やノルマなどが不正販売の動機として説明されていますが、本来の「かんぽ生命」の存在意義は何だったのでしょう。民営化される前は、民間の生命保険に加入できない人にも公的な保障を提供するためのものだったのではないでしょうか。その意味では利益を上げることは二の次で契約者が不利益を被るような保険を押し付けるようなことはなかったはずです。しかし、郵政が民営化され、赤字でも低料金で維持しなければならない郵便事業や民間銀行がない地方での金融機関を維持するための原資を稼ぐため、かんぽ生命が儲けることを期待され変質したのではないでしょうか。

 中曽根元首相が亡くなった際の報道で国鉄民営化によってJRが誕生したことを業績の一つとしていましたが、地方の赤字路線が次々と廃線になり、新幹線の開業後に並行在来線が切り離されて値上げされたのも国鉄が民営化されたことが原因です。鉄道路線の維持は災害に強い国土をつくり地方の活力を維持するためにも重要です。

 何でも民営化すれば良いとは限りません。郵政民営化は失敗でしょう。赤字でも必要な金融事業と郵便事業を国営に戻すか、国有企業として株式保有を維持し、かんぽ生命は切り離すべきでしょう。

 

 本年も拙ブログをお読みいただきありがとうございました。新年は6日から再開する予定です。皆様、よいお年をお迎えください。

at 07:29, kameriki, 雑感

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