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深刻化する「空き家」問題 全国実態調査からみた現状と対策

 空き家問題に対する自治体へのアンケート結果と弁護士や研究者による座談会を記した本です。さらに、尾道での「空き家再生プロジェクトの10年間」の報告も掲載されています。

 2014年に「空家等対策の推進に関する特別措置法」(空家法)が成立しましたが、その前に空き家の対策に取り組むいくつかの自治体では独自の条例が制定されていて、空家法は著者によると「条例をカンニングしてつくった条例並みの法律」と不十分なようです。「空家法そのものについては、自治体としては、その必要性があまり感じられないと受け止められていると考えられる」と著者は言います。アンケートでは、独自条例の有無、空家法に沿った空家等の認定、担当部署、代執行の実績などを尋ねていますが、取り組みには自治体によって大きな差があるようです。

 尾道の空き家再生は一人の女性が「尾道ガウディハウス」と呼ばれる古家を購入したことから始まったそうです。この女性のブログから仲間が集まり認定NPOとなって、空き家バンクが回転し移住者を呼び込む再生が機能しているようです。当たり前の結論ですが、成功のカギは街の魅力と人材でしょうか。

深刻化する「空き家」問題――全国実態調査からみた現状と対策

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深刻化する「空き家」問題 全国実態調査からみた現状と対策 [ 日本弁護士連合会法律サービス展開本部自治体等連携センター ]

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at 07:19, kameriki, 書籍紹介

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