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強制不妊分かり難い判決

 廃止された優生保護法により強制的に不妊手術をされた女性が国に損害賠償を請求した裁判で、仙台地裁は優生保護法を違憲と認定しながら損害賠償請求は退ける判決を下しました。損害賠償を認めなかったのは手術されてから損害賠償請求を提起するまで20年の除斥期間が過ぎていたからとのことです。この是非は別として、これだけであれば分かりやすい判決です。しかし、20年の除斥期間を機械的に当てはめるだけではあまりにも薄情だと思ったのか、「手術を受けてから20年が経過する前に損害賠償を求めることは現実的に困難で、立法措置が必要不可欠だ」と述べているから分かり難くなります。立法措置に対応するのは国会の役目ですから国の責任を認めるのかと思いきや「立法措置が必要不可欠ということが国会にとって明白だったとはいえない」と述べて国の責任を否定しました。

 最終的に立法措置が必要不可欠だけど当時国会がそう思わなくても違法ではないというのが結論のようですが、結局、初めから損害賠償を退ける結論があって原告の主張に答える理由付けの作文をしたように見えます。立法措置が必要不可欠と言うのであれば、今年の4月に一時金を支給する法律が成立するまで、被害者への補償措置が遅れた分の損害賠償を認める方が分かりやすいのではないでしょうか。

at 07:08, kameriki, 雑感

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