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痛風予備軍の投薬治療

 血液検査などで検査値の異常があれば自覚症状がなくても投薬治療を始めることが有効なことがあります。高血糖や高コレステロール血症などは代表的なものでしょう。高血糖の状態を放置し続ければ糖尿病を発症し、いずれ抹消神経障害や失明、壊疽など回復できない重篤な症状となる確率は非常に高く、すぐに投薬治療を始めることに異論はありません。高コレステロール血症は高血糖ほど重篤な症状に至る確率は高くないと思いますが、動脈硬化による脳梗塞など重篤な症状に前兆的な自覚症状はありませんから、検査値の異常で予防的に投薬することは有益でしょう。

 高尿酸血症でも予防的に投薬治療されていることをブログ記事で知りました。腎障害を有する無症候性高尿酸血症に腎機能の低下抑制のため尿酸値を下げる投薬治療がされているようです。尿酸生成を抑制する薬剤として痛風治療に使われるアロプリノールは100%腎排泄で腎障害患者には使いにくく、主に肝臓で代謝されるフェブキソスタットが無症候性高尿酸血症に多く処方されてきたようです。ところが、フェブキソスタットとアロプリノールの心血管イベントへの影響を比較する二重盲検のランダム化対照試験の結果、心血管死亡と総死亡がフェブキソスタット群で有意に高かったと米国で報告され、FDAがフェブキソスタットはアロプリノールより死亡リスクが高いと警告したことが問題となっているようです。腎障害のある患者にアロプリノールを投薬し腎機能への負荷を増しては腎機能低下の抑制に逆効果ですから、この試験結果をもって単純にフェブキソスタットからアロプリノールへ処方変更すれば良いとはならないようです。無症候性高尿酸血症では食事療法などで尿酸値を下げることから初め、投薬治療は先延ばしにすることもありうるのかもしれません。

at 07:26, kameriki, 医学

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