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新版 うつ病をなおす

 基礎研究から臨床まで長年うつ病の治療に携わってきた野村総一郎先生による、うつ病の症状と治療について記された本です。うつ病の症状については、著者の臨床経験から典型的な患者を仮定して分かりやすく説明されています。典型的なうつ病(メランコリー型うつ病)だけではなく、マスコミでいう「新型うつ病」本書では「現代うつ病」と呼んでいる非定型のうつ病についても記されています。現代うつ病はうつ病の症状で仕事に支障をきたしたり、会社に行けなくなったりしながら、仕事以外の趣味などでは元気なことも多く、病気ではなく怠けているだけではないかとの指摘もあります。しかし、著者は現代うつ病とメランコリー型うつ病は同じタイプのうつ病で日本の文化の変化によって症状の現れ方が変わっただけと考えているようです。ゆとり教育と成果主義という相いれない価値観にさらされ、学校で甘やかされ会社で厳しく扱われる若者の適応形式として「現代うつ病」の症状が現れていると考えているようです。

 鑑別が必要な疾患として双極性障害と適応障害が記されています。ストレスに適応できないのが適応障害ですが、精神疾患の診断マニュアルであるDSM-Vによると「他の精神疾患の病名もつくような場合は、そちらを優先して、適応障害とはしない」という基準があり、うつ病と診断されれば適応障害とはならないようです。

 治療については、抗うつ薬の使い方だけではなく、認知行動療法などについても記されています。専門的な内容も分かりやすく記されていて、うつ病を知りたい人にお勧めします。

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at 07:02, kameriki, 書籍紹介

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