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米国人博士、大阪で主婦になる。

 日本人男性と結婚し、大阪在住の主婦となった米国人女性Tracy Slater氏が、日本人と韓国人からなるクラスのMBA研修旅行のプログラムに教師として参加し出会った教え子と恋に落ちてからを中心に自身の軌跡を記した本です。原題は「The Good Shufu」で英語で書かれたものです。日本語タイトルにもあるように著者は米国大学で英米文学の博士号を取得しボストンで講師やライターなどをして自立した生活をおくり、ボストンの暮らしを愛し、誰かに依存した生活を嫌悪していたはずが、真逆と思われるような大阪在住の主婦という立場を受け入れていったかについての心の葛藤が描かれています。著者は幼少期に両親の離婚で寄宿学校に入れられるという苦労を経験していますが、裕福なユダヤ人家庭でしたので、家事などは使用人を雇ってやらせればよいという価値観を持ち、料理や掃除を自身がやることなど考えられなかったようです。

 著者はボストンでのキャリアを継続し、大阪での主婦との二重生活を試みようとしますが、夫の母が亡くなって一人暮らしとなった父の介護が必要となり、自身の人工授精による不妊治療を継続するためにボストンとの二重生活はあきらめざるを得なくなりました。数回の流産を経験し、45歳を過ぎて人工授精はあきらめましたが、その後、奇跡的に自然妊娠し、安定期に入ったところまでで本書は終わっています。継父は妊娠を知らされますが、誕生を見ることなく、すい臓がんで亡くなりました。出生前検査に一喜一憂していましたが、無事に娘さんが生まれたようです。

米国人博士、大阪で主婦になる。 (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ II-11)

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at 07:37, kameriki, 書籍紹介

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