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蠅たちの隠された生活

 大英自然史博物館のハエの研究者がハエの生態について紹介した本です。この本に紹介されているハエはハエ目で蚊やアブなども含まれています。本書を読んで驚くべきはハエ目の多様性です。本書はハエが何を食べているかによって、章に分けて記述されていますが、花の蜜を吸って受粉に協力している「受粉者たち」、朽ちた木や腐った生ごみなどを食べる「分解者たち」、植物の葉などを食べる「採食者たち」、キノコなどを食べる「菌食者たち」、生きた昆虫などを食べる「捕食者たち」、動物に寄生する「寄生者たち」、血を吸う「吸血者たち」、さらに「糞食者たち」と「死肉食者たち」が紹介されています。

 「吸血者たち」は蚊やアブなどで、血を吸うのは多くは雌だけですが、サシバエは雄も血を餌とするため吸血するそうです。「寄生者たち」はしばしば、宿主を食い尽くして殺してしまうためグロテスクに感じますが、蜂の巣穴に入り込んで寄生するツリアブは蛹が表面のとげで動くことができ、巣から出ることができるという驚くべき能力を示すそうです。ツリアブモドキ科には蜜を吸うための口吻が体長の8倍(体長1僂埜吻が最大8)に達するものもいるとのことです。朽ちた樹木を食べるパントフタルムス科には翅を広げると8.5僂砲眞する巨大なハエがいるそうです。アメリカミズアブのウジ(幼虫)は鶏の糞を食べて大きくなり、蛹になって鶏の餌になるそうです。アメリカミズアブの養殖は一大ビジネスとなっているとのことです。

 著者のようにハエが好きにはなれませんが、本書を読むとハエの生態に興味は湧いてきます。

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