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優生思想再び

 強制不妊手術を受けた当事者が声を上げ、政府を提訴して、日本にも「優生思想」がはびこっていた時代があったことを知りました。今では違憲の疑いが強い強制不妊手術が「合法的」に行われていたことも驚きです。ETV特集などのテレビ番組で、手術を推進した側の当事者の話を聞くと手術された障碍者などの本人にとっても「良かれと思って」やっていたようです。発生から2年になる津久井やまゆり園の障碍者殺傷事件では犯罪者の「優生思想」がクローズアップされました。ネットでは共感する声があっても、政治家や指導的立場の人から優生思想が支持されることはなかったと思っていました。出生前診断で障碍者を産まない選択をしても、そこには葛藤があり、障碍者は産まれるべきではないとは思っていない筈です。

 しかし、堂々とヘイトを口にする大統領が現れる米国のように、日本でも月刊誌に優生思想を寄稿する政治家が現れたようです。杉田水脈議員はLGBTに対する法改正や行政支援を求める動きに対して「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がない。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」と批判しています。当該文章で批判の対象はLGBTですが、批判の理由が『生産性』であれば子どものいない夫婦や『生産性』の低い老人や障碍者なども批判されているのでしょう。

 SNSで広がった「優生思想だ」といった批判にはtwitterで、「間違ったこと言ってないんだから、胸張ってればいいよ」などと声をかけられ「自民党の懐の深さを感じます」とつぶやいているとのことで、杉田氏の優生思想が良く表れています。所属する自民党議員からも批判の声は出ていますが、特にお咎めもないことは、まさに自民党の「懐の深さ」のようです。優生思想を主張しても支持される時代だと政治家が思っているとしたら、いつか来た道に向かっているようで恐ろしくなります。

at 07:59, kameriki, 雑感

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