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意味不明な参議院選挙改革

 自民党は参議院議員選挙の「一票の格差是正のため」の公職選挙法改正案を成立させる見込みです。今年1月1日現在の人口動態調査を基にした毎日新聞の試算によると参議院選挙区の一票の格差は最大で3.087倍、自民党の改正案が成立すれば、2.949倍に縮小されるとのことです。3.087倍と2.949倍では一般には大差ないと受け止められるのではないでしょうか。この程度の是正のために選挙区の定数を2増やすことは理解しにくいでしょう。それでも、選挙区の定数2増だけであれば、「一票の格差是正のため」という大義名分もウソではありませんが、今回の改正案には選挙区の一票の格差是正に関与しない比例区での定数4増が含まれています。さらに比例区には得票順位に関わらず、予め政党が決めた順位で候補者が当選する特定枠が導入されます。参議院選挙は3年ごとに定数の半数ずつ選挙が実施されますので、1回の選挙では選挙区で1増、比例区で2増となります。比例区は定数2増で特定枠が導入されるので、2が特定枠と思いがちですが、特定枠の人数は政党の都合で決められる制度のようです。

 特定枠は合区された島根と鳥取、高知と徳島の2選挙区で候補者を出せなかった県の代表を比例区で優遇する目的で導入するものとされています。将来合区が増えることに備えて特定枠の人数は決めていないのかもしれません。比例区の当選者が、合区された選挙区で候補者を出せない県の代表とあらかじめ決まっているのでは、他の県の有権者にとって納得できないことでしょう。野党は定数増を批判していますが、特定枠の導入が目的と思われる選挙改革が「一票の格差是正」を名目とされることには定数増以上に問題があります。特定枠で合区に対処できるのであれば、選挙区の定数を増やさず合区を増やして2倍未満に格差是正を行うことも可能で、自民党は目的を明確にしてきちんと議論すべきでした。

at 07:24, kameriki, 雑感

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