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世論調査おかしな選択肢

 内閣支持率などの世論調査、調査機関によって結果に違いが出ます。調査方法による違いと思われますが、結果に違いが生じる大きな原因の一つが選択肢です。例えば、「どちらでもない」という選択肢があるかないかで選択は大きく変わります。

 NHKが憲法改正について聞いた世論調査、改正する「必要があると思う」が29%、「必要はないと思う」が27%と賛否が拮抗したようですが、多数派は「どちらともいえない」で39%と報じられています。さらに、両者にその理由を聞いています。「必要」と思う人は理由を答えられますが、必要ない理由は通常「必要がないから」以外にありません。この調査では必要ない理由についても選択肢があり、「戦争の放棄を定めた憲法9条を守りたいから」が64%、「憲法改正より優先して取り組むべき課題があるから」が17%、「すでに国民の中に定着しているから」が10%、「アジア各国などとの国際関係を損なうから」が4%としていますが、どれもおかしな選択肢です。最も多かった「9条を守りたい」が理由だとしたら、9条を変えなければ他は改正しても良いとも取れますが、最初の選択肢で「必要があると思う」と答えた人にも9条は守りたい人がいるかもしれません。「憲法改正より優先して取り組むべき課題があるから」が理由であれば、いずれは変える必要があると考えているとも取れます。聞かれた人は答えに窮しながら選択したのではないかと想像します。どうしても聞くのであれば、必要があると答えた理由についての賛否ではないでしょうか。

 世論調査は結果の数字だけが独り歩きしますが、結果を理解するためには調査方法に注意が必要です。

at 07:17, kameriki, 雑感

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