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京都の裏社会 山口組と王将社長射殺事件の聖域

 サブタイトルにある「餃子の王将」の社長が射殺された事件を含めて、京都を舞台とした9件の闇社会の事件が記されています。「王将」社長大東氏が本社駐車場で射殺された事件は衝撃的でした。事件はいまだ未解決で、犯人につながるかは不明ですが、本書には、大東氏の姉の夫、創業者の加藤朝雄氏(故人)と親しかった元部落解放同盟中央執行委員長上杉佐一郎氏(故人)のファミリー企業への不明朗な巨額融資と大東氏が上杉ファミリーとの闇の関係から手を切ろうとしていたのではないかと思われることが記されています。さらに、「王将」には三代目社長潔氏の長男(創業者の孫)によるウクライナ人妻へのDVと息子の連れ去り失踪事件(いまだ行方不明)というもう一つの闇も存在しているとのことです。

 京都は会津小鉄会、滋賀は弘道会系淡海一家が仕切るという土木建設業界の「京都ルール」を無視して京都に進出しようとした淡海一家と争った「自由同和会京都府本部」最高顧問、「国土建設協同組合」代表理事の上田藤兵衛の話が第2章、真如苑に乗っ取られた醍醐寺が第3章です。醍醐寺に関しては、新興宗教「かむながらのみち」とも親しい関係にあることが記されています。この教団は「ゆず」の北川悠仁氏の母が教祖、兄が理事長とのことです。

 第4章はエムケイタクシーの青木定雄氏による再編された韓国系金融機関、近畿産業信用組合の私物化と解任劇について、JR京都駅北側の「崇仁地区」が武富士によって地上げされた後、転売で朝鮮総連系の企業が所有者となった件が第5章です。パチンコのマルハンがスポンサーとなってカジノ推進に動く団体の京大人脈が第6章、東本願寺の内紛劇が第7章です。東本願寺の長である法主が天皇制のように世襲制で教団財産をめぐる利権に付け入ろうとする様々な人に食い物にされ、東京本願寺が宗派離脱を宣言し、1988年には「浄土真宗東本願寺派」を結成し、実務を担ってきた大谷派内局と分裂したようです。東本願寺派を宣言した光紹住職と統一教会=勝共連合との接近も記されています。

 1986年暴力団組員二人が「れすとらん伏見」で射殺された事件の背景として市街化調整区域の線引き変更による山林開発の利権にからむ成功報酬があったことについて記したのが第8章、最終章は無理な融資と取り立てで弱体企業を食い物にする「事件屋」をかかえる京都信用金庫の話です。これは2000年に出版された「関西に蠢くまだまだ懲りない面々」に掲載されたものとのことで、現在の京信が依然として闇を抱えているのかは分かりません。

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