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「老健」が、親の認知症からあなたを救う!

 社会福祉士で介護の相談に応じるNPO法人を主宰する著者が、自身の経験から認知症患者の終の棲家として老健(介護老人保健施設)を勧めているのが本書です。老健は一般に短期のリハビリによって自宅へ帰ることを目指す施設と認識され、3か月で追い出されるから終の棲家とはならないと思われていますが、本書によれば、家族の意に反して追い出すことはできないとのことです。

 著者は老健が終の棲家となる証拠として、全国老人保健施設協会が「介護老人保健施設における看取りのガイドライン」を作成していることを示しています。本書の前半部では特養、サ高住、老人ホームと比べて老健が如何に優れているかを力説しています。後半部では、認知症の要介護者をどのようにして老健に入れるかについての方法が記されています。物忘れ外来受診、MSW(医療ソーシャルワーカー)との面談、認知症病棟への保護入院、30日経過面談、60日経過面談、MSWより老健の紹介、老健入所面談の7ステップで老健までたどり着くようです。物忘れ外来でMSWを紹介してもらうためには如何に介護で困っているかを力説し、担当医に自宅では看られないことを理解してもらわなければなりません。さらに、MSWを味方につけ「緊急避難的に入院」できる病院を紹介してもらう必要があります。めでたく認知症病棟に入院できても、2か月か3か月での退院を求められるので、老人ホームなどを探して病院に居座って迷惑をかけないふりをし、面談では探しているけれど条件に合う施設が見つからないことをアピールするようです。60日経過面談では退院後の入居先が見つからないことを相談して、病院側から老健の紹介がなければ、自ら言及して紹介してもらう必要があります。入所面談では3か月ごとに「在宅復帰判定委員会」で症状が良くなれば退所となることを説明されるそうですが、認知症は治らないので退所せずに老健が終の棲家となるという理屈のようです。

 老健入所までの7ステップを読んで、これは自分にはできないと思いました。要介護1以上の認定を受けていて、病状が安定していて通院が不要であれば、在宅から直接老健施設に入所を申し込むことができるそうです。入所のための面接で如何に介護が大変で入所が必要かを訴えることは、上記7ステップのMSWとの面談と同様とのことです。7ステップより入所できる可能性が低いようですが、こちらであれば、トライできるでしょうか。

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