<< O157の恐怖再び | main | ミサイル発射NHK騒ぎすぎ >>

小池都知事と組めるのか?

 民進党の代表選は安倍政権に対する野党の選挙協力、特に共産党との共闘が主な争点の一つとなっていますが、小池都知事による政治グループの国政進出と野党再編に対する立ち位置も枝野、前原両氏で違っているように見えます。小池知事と協力関係にある「日本ファーストの会」の若狭衆議院議員について枝野氏は、安倍政権の自民党議員として安保法や特定秘密保護法に賛成した過去から、今後も「与党の補完勢力」となる見方を示しました。小池都知事自身も知事選に出る前は安倍政権で自民党の衆議院議員でしたから、安倍首相に近い考えを持っていたことは十分考えられます。

 「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式」に小池都知事は追悼文を送らない方針を表明しました。記者会見でその理由について、「これまでも都知事として関東大震災で犠牲となられた全ての方々への追悼の意を表し、全ての方々への慰霊を行なってきた」「今回は全ての方々への法要を行いたいという意味から、特別な形での追悼文提出を控えた」と説明して、東京都慰霊堂での「遭難者慰霊大法要」に出席して朝鮮人犠牲者への慰霊を兼ねることを説明したそうです。しかし、「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式」の追悼対象者は震災で犠牲になったのではなく、震災発生後のデマによって日本人に虐殺された、今で言えばヘイトクライムの犠牲者です。この歴史的事実を認識して、これまでの知事はこの追悼式に知事名の追悼文を送っていたはずです。昨年は小池都知事も送っていた追悼文を今年は取りやめとしたきっかけは、自民党古賀俊昭都議による3月の都議会での一般質問と言われています。古賀都議は追悼式の案内文に書かれている虐殺の犠牲者数「6000余名」を「根拠が希薄な数」と指摘して、主催団体の歴史認識が間違っているかのような難癖で知事が追悼文を送らないよう迫ったようです。当時の混乱の中で正確な統計などなく、正確な犠牲者数は分かりません。追悼式の本質は犠牲者数ではなく、過去に日本人が起こしたヘイトクライムを歴史的事実として忘れず、二度と起こさないように教訓を伝えていくことではないでしょうか。小池都知事が古賀都議の歴史認識と同じ立場に立とうとしているのか、声の大きそうな都議に従った方が「得」と考えただけなのかは分かりませんが、この追悼式の件は小池都知事も安倍首相ら歴史修正主義者に近いことを匂わせています。果たして、民進党は小池都知事と組めるのでしょうか。

 もっとも、民進党にも靖国神社に参拝する議員がいて、国会議員は歴史認識が選挙の争点とはならないと思っているのかもしれませんが、歴史認識は日本国憲法下の戦後秩序の評価にも関わる大きな問題のように思います。

at 07:07, kameriki, 雑感

comments(0), trackbacks(0), - -

comment









trackback
url:http://blog.kameriki.info/trackback/1314