低頻度リスク容認川内原発地裁判決

 川内原発1、2号機の原子炉設置許可を取り消すように求めた行政訴訟で福岡地裁は住民の訴えを退ける判決を出しました。住民は原子力規制委員会による川内原発の火山のリスクに対する評価が不十分で、新規制基準に適合しているとする判断が不当と訴えていましたが、判決では「極めて低頻度の自然災害が想定されていなくても不合理とは言えない」と原子力規制委員会の判断を容認したそうです。山体崩壊のような破局的な大規模噴火が起こる確率について、感覚的には極めて低いと思いますが、東北大震災のような大規模地震が発生する確率に比べて十分低いのかどうかは分かりません。

 ゼロリスクを求めれば原発は全廃するしかなく、現政権が一定レベルのリスクは許容する方針で再稼働を容認している以上、職業裁判官がリスクの発生確率を推定して政府の方針に異を唱えるのは難しいのかもしれません。裁判員裁判は現在のような刑事訴訟ではなく行政訴訟にこそ導入すべきではないでしょうか。

at 07:30, kameriki, 雑感

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イージスアショア白紙撤回せよ

 イージスアショアの配備候補地である秋田市の新屋演習場、津波のリスクがあることが明らかにされました。防衛相はかさ上げ工事をすれば大丈夫と言っていますが、かさ上げが必要な場所が最適な候補地なのでしょうか。東北地方で検討したとされるその他の国有地、周辺に高い山があって配備に不適とされた山の仰角が間違っていたことが判明しましたが、それでも新屋演習場が最適と言い張っています。しかし、かさ上げ工事など何らかの対策をすれば配備可能となる候補地は他にもあるのではないでしょうか。新屋演習場にこだわるのではなく白紙に戻して配備地を検討すべきでしょう。

 そもそも、イージスアショアが必要でしょうか。ミサイル防衛に追加のシステムが必要ならイージス艦を増やす選択もあるはずです。トランプ大統領の言いなりではなく、国益を考えて検討するべきです。

at 07:21, kameriki, 雑感

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香港学生にエール

 香港から中国本土へ容疑者の引き渡しを可能にする逃亡犯条例改正案に反対する大規模なデモが香港で実施されました。主催者発表で103万人が参加したとされる大規模なデモ、香港人の民意は明らかですが、立法会は中国共産党が支持する改正案を成立させる方針です。立法会の審議を阻止しようと学生などのデモ隊が道路を占拠しましたが、警官隊の催涙ガスやゴム弾によって排除されたそうです。雨傘運動の再来と報道されていますが、私はNHKスペシャルで見たばかりの30年前の6月4日天安門前広場で起こった事件(天安門事件)の方が思い出され香港の学生が心配になりました。

 米国なども条例改正に懸念を示し、改正反対派は国際社会に呼びかけています。雨傘運動の指導者の一人だった周庭さんが来日し、改正阻止への日本の支持を呼び掛けていました。TBSのNEWS23に出演していましたが、独学で勉強したという日本語が流暢だったのにびっくりしました。

 立法会の主要メンバーである親中派議員は学生の声を真摯に聞いて逃亡犯条例改正を撤回してもらいたいものです。親中派でも香港の利益を考える香港人であれば、中国に抵抗するべき時があることを理解しているはずです。議員の良識に期待し、学生にエールを送ります。

at 08:15, kameriki, 雑感

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F35A墜落の原因は?

 墜落して海中に沈んだF35A戦闘機、事故の原因についてパイロットの空間識失調である可能性が高いとの調査結果が公表されました。機密だらけの最新鋭機、機体には異常がなかったとの結論のようですが、事実でしょうか。事故の原因をパイロットのミスにすれば機体について米国企業や米国政府に注文を付ける必要もなく、自衛隊にある同型機の飛行再開も可能、追加購入も問題なしとなり、防衛省にとっては都合の良い結果でしょう。しかし、パイロットの操縦ミスであれば、なぜミスを誘発したのか、なぜ人命が守れなかったのかについても飛行再開の前に慎重に検討すべきです。再び事故が起きれば、貴重な自衛隊員の人命を失うだけでなく墜落場所によっては、犠牲者が増える可能性もあります。機体の異常については慎重な調査が必要です。

 機体に異常がないというのが事実であれば操縦ミスと考えやすいですが、可能性だけであればパイロットが故意に行った、すなわち自殺したということも考えられます。仮に自衛隊員を自殺に追い込むような環境があったのであれば解明し改善すべきです。真相は分かりませんが、いずれにせよ貴重な人命が失われたことを教訓とできるよう慎重な調査検討が必要でしょう。

at 07:21, kameriki, 雑感

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百年安心の意味

 老後の生活費が年金では2000万円足りなくなるという金融庁の報告書で、再び「百年安心」がクローズアップされています。「百年安心」は言うまでもなく自公政権による年金改革のキャッチフレーズで、改革の中身は知らなくてもこの言葉だけは覚えている人も多いでしょう。百年安心と言われれば100年生きても安心して年金で生活できる、あるいは今後100年は安心して生活できる年金制度が存続すると言った印象を受けるでしょう。実際、そういう「印象操作」のため政権はこのキャッチフレーズを使っていたと思いますが、老後資金が30年で合計2000万円足りなくなるので若いうちから投資をしなさいという金融庁の報告書で「百年安心」は嘘だったのかと言う話になっています。参議院決算委員会での論戦で安倍首相は蓮舫議員の追及を受けてマクロ経済スライドを説明して反論していましたが、図らずも「百年安心」の本当に意味を暴露してしまいました。マクロ経済スライドは現役世代の賃金が下がれば年金支給額を下げ、賃金が上がっても支給額の上昇率を抑えて支給額を抑制し年金財政が破たんしないようにする制度で、「百年安心」は安心して生活できる年金を100年保障するのではなく、支給額を抑制して制度が存続することを100年保証するということのようです。

 野党の批判を受けて安倍政権は金融庁の報告書の表現が不適切だったと言っていますが、2000万円は統計から単純に算出した数値で正直に書いただけです。不適切とすれば2000万円の蓄えが必要としたことではなく、その手段として投資を呼びかけたことでしょう。参議院選挙の前に安倍政権のキャッチフレーズによる印象操作に注意が必要と分かっただけでも金融庁の報告書は有用だったのではないでしょうか。

 ところが、麻生大臣はこの報告書を受け取らない暴挙に出ました。報告書は金融担当相を兼務している麻生財務大臣が諮問した金融審議会の作業部会がまとめたもので、政権に都合が悪ければ受け取らないのであれば、諮問機関はお飾りで結論ありきの報告書をアリバイ作りのために作らせていると言っているようなものです。報告書の内容が政権の考えと違うのであれば、報告書は受け取ったうえで説明し、政策には反映させないと表明すればよいだけです。報告書を受理しなくても参議院選挙の争点になることには変わりません。

at 06:42, kameriki, 雑感

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メキシコの交渉術

 国境からの難民の流入を理由にメキシコ製品に関税をかけるとしたトランプ大統領、メキシコとの交渉が成立したとして追加関税を取り止めにしました。トランプ大統領の追加関税の表明にメキシコ政府は反発しましたが、関税の対抗措置などではなく冷静に話し合いに及んで追加関税をあきらめさせました。トランプ大統領の目的は大統領選挙での再選ですから、国内産業への影響が大きく国内で反対の声が大きくなってあきらめざるを得なかったのでしょう。メキシコもトランプ大統領の顔が立つように国境警備を強化するなどの措置を表明して、目的を達成して追加関税が必要なくなったと言えるように体裁を整えました。

 日米交渉でも日本は有利な立場にあるはずですから、安易にトランプ大統領の要求を受け入れるのではなくメキシコを見習って、うまく交渉してほしいものです。

at 07:17, kameriki, 雑感

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腐っても大英帝国

 トランプ大統領は国賓としての日本訪問に続いて、国賓として英国も訪問しました。日本ではゴルフに相撲観戦、居酒屋と天皇陛下による晩餐会以外にも過剰な接待を受け、機嫌よく過ごしたことでしょう。もちろん国賓として訪れた英国でも女王陛下主催の晩餐会でもてなされ、表向きメイ首相からも歓迎されましたが、英国国民は違っていたようです。ロンドンでは大規模な反トランプのデモがあり、トランプ大統領も歓迎されていないことが分かったでしょう。英国は米国と特別な関係にある同盟国ですが、英国国民にはEU離脱問題で混乱していてもトランプ大統領に媚を売るような外交は認められないようです。大英帝国の誇りでしょうか。

 誇りを捨てて媚を売っても実利が取れれば救われますが、貿易交渉でも安全保障でも現状を見れば悲しくなるばかりです。

at 08:27, kameriki, 雑感

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元事務次官の苦悩

 引きこもりの長男を殺害した容疑で逮捕された元農林水産事務次官、川崎の殺人事件と同様の犯罪を犯すのではないかと心配したとの動機が報道されています。長い間引きこもりの長男による家庭内暴力に苦悩しながら行政に相談した形跡がないとのことで、介護殺人と同様、問題を家庭内で抱え込んで誰にも相談できず追い詰められた家族の姿が想像され悲しくなりました。事務次官まで務めたエリートが相談できる行政機関を知らない筈はありませんし、調べればNPOなどもわかるでしょう。分かっていることと相談することの間には大きな壁があるのでしょうか。介護保険や包括支援センターなどのシステムができていても利用せず、介護で疲弊する人がいることを考えれば、引きこもりの問題で外部に相談することには高いハードルがあるのかもしれません。エリートであればなおさら家庭内の問題は隠しておきたいと思うのかもしれませんが、その意識が変わらないと悲しい出来事はなくならないのではないでしょうか。

at 06:33, kameriki, 雑感

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「炎上」言葉遣いの違和感

 ブログ記事で「育休復帰、即転勤」で炎上というタイトルを見て、なぜ炎上したのだろうと思って記事を読みました。育休から復帰した夫が会社会転勤を命じられたという妻のSNSへの投稿が炎上していて、記者が当該夫妻と会社に取材したという記事でした。SNSへの投稿は知らず、この記事では「炎上」と書かれていたので当該投稿者が非難されているのかと思いましたが、投稿は共感を呼んでいてむしろ会社の措置の方が非難されていると読める内容でした。タイトルで注目させ読ませるテクニックとして「炎上」と書いたのか、投稿が反響を呼んで会社が非難されている状態を炎上と称したのか分かりませんが、言葉の使い方に違和感を感じました。

 職場で女性にヒール・パンプスなどの靴の着用を強制することをやめて欲しいと活動されていた女性が厚労省に署名を提出したというニュースでNHKは代表女性を「グラビア女優でライター」と称していました。「グラビア女優」って何だろう、女優とどう違うのだろうと思いました。同じニュースでTBSは「女優」と言っていましたのでなおさらNHKの呼び方に違和感を感じました。本人のtwitterに「グラビア女優・ライター・フェミニスト」と書いてありましたので、NHKに他意はなかったのかもしれません。

at 07:56, kameriki, 雑感

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時代遅れの嫡出推定

 無戸籍児を作り出す原因となっていると言われている嫡出推定、法務省が見直しを始めると報じられました。離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子どもと推定され、前夫の戸籍に入ることを避けるため母親が出生届を出さずに無戸籍児となるようです。離婚後に前夫の子が生まれることがないとは言いませんが、婚姻関係が破たんして離婚することを考えれば、離婚後300日以内に生まれても父親は再婚相手もしくは新しい恋人である可能性は高いでしょう。300日の期間を短くするといった小手先の変更ではなく、この際、不合理な嫡出推定は廃止しましょう。婚姻関係にある夫婦の子どもは夫の子と推定する原則は合理的ですが、離婚後300日以内は前夫の子という例外が存続しているからややこしくなります。現在も婚姻関係にない母親の出生届では、子は母親の戸籍に入り、認知された場合のみ父親が記載されるとのことで、300日の例外規定を廃止するだけで大方の問題は解決するのではないでしょうか。

 300日の規定で遺伝子レベルの親子関係がないにもかかわらず嫡出推定された子供を救うために、現在、父親(前夫)にしか認められていない嫡出否認の訴えを子供や母親にも認める改正は必要です。選択的夫婦別姓制と併せて早急に法改正がなされることを期待します。

at 07:52, kameriki, 雑感

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