観光とリスク
海岸をドライブしていて、ここで津波が来たら逃げ場所はないと思うことがしばしばあります。景色の良い観光地には津波のリスクを抱えているところは多いでしょう。丈夫な高層のホテルとか多くの観光地には避難場所があるものと思いますが、避難が間に合うとは限りません。それでも巨大な地震とそれに伴う津波に襲われる確率は低く、自分には起こらないだろうと考えて観光に行きます。巨大地震に襲われた際のリスクは東京などの人口密集地では大きいでしょう。人込みではテロのリスクもあります。それでも、すべてのリスクを避けることなどできませんから、確率が低いと思うものは無視して行動しています。
火山噴火は日本でもしばしば起こっていますが、気象庁の観測によって立ち入りが禁止されていない火山なら観光に行っても大丈夫だろうと判断します。しかし、ニュージーランドでホワイト島が噴火し多くの観光客が亡くなったというニュースは衝撃でした。日本でも御岳山の噴火で犠牲者が出たことを思い出しました。やはり火山の観光は大きなリスクを伴っているようです。もっとも、ホワイト島は警戒レベルが引き上げられていたとのことですから、本来、避けられるリスクだったのかもしれません。もちろん、交通事故や室内での転倒事故など日常生活でもリスクはありますし、風水害や地震などの自然災害に熱中症やヒートショックなど環境による健康へのリスクなど死に至る可能性のある様々なリスクをどこまで考慮するかは人それぞれです。しかし、リスクがゼロとはならなくても事前の備えでリスクを減らすことができるのであれば、何もせずに諦めるのではなく、できる備えをしてなお残るリスクとどう付き合うかを考えるというのが正しいのでしょう。分かっていてもなかなかできないのですが。。。
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