地団太を踏む大人
久しぶりに実家に帰ったら父の認知症がかなり進んでいました。父には私以外にも多くの来客が見えるそうです。椅子が少ないから座れなくてみんな立っているようです。日時を忘れる、食事をしたことを忘れる、服薬ができないと言った症状だけでなく、家の中でも見当識障害が現れ、夜中にトイレに行って寝ていた部屋が分からなくなったり、ドアの位置が分からずに壁の方向に進んで出られなくなったりしています。漏らすことが多くなり紙パンツにしていますが、後ろ前が分からなくて、自分一人で着替えることが難しくなっています。
夜の10時過ぎに椅子に座ってうとうととしていたところで部屋の布団に入って寝るように声をかけると、夕方と間違い外に出ようとします。元気な時の習慣が思い出されたのでしょう。迷子になりますから一人で外に出す訳にはいきませんし、夜中に外で大声を出されても困ります。夜遅いから外には出られないと制止すると、よほど悔しかったのか大声で外に行くと言いながら地団太を踏んでいました。地団太を踏む大人を始めてみました。認知症の老人ですから駄々っ子と同じなのかもしれません。前日から脱肛のような症状で、痛がってトイレを占拠している状態でしたが、二日間で少し落ち着きました。トイレに行く回数、時間が減り、症状が落ち着くと幻覚も訴えなくなりました。日によってかなり状態に差があるようです。在宅で介護する限界に近付いているのかもしれません。
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